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舌のふちがギザギザなのは体のSOSサイン?舌で分かる体の不調とは

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監修:歯科医師 安藤壮吾



鏡を使ってご自身の舌を確認してみてください。舌のふちに歯の跡がついてギザギザになっていませんか?

毎日の生活の中で、鏡を使って顔の肌や歯の状態を確認することはあっても、舌をしっかり見ている人は少ないと思います。しかし、舌の状態には、体に起こっている変化や不調のサインが現れていて、時には重大な体のトラブルの発見につながることもあるのです。

今回は、なぜ舌にギザギザができるのか?舌を確認することで分かる体の状態とは?という内容をお伝えしていきます。


体の状態が分かる舌のチェックポイント

1、大きさ・形
舌の大きさや形を確認するとお口の中の乾燥具合が分かります。

舌がしぼんでシワが深く入っているような場合は、お口の中の水分が不足しています。水分(唾液)量の低下は虫歯や歯周病・口臭などの原因につながります。

舌のふちがギザギザになっている場合は、反対に舌がむくんでいる状態です。舌のむくみは生活習慣の乱れ、基礎代謝の低下、胃腸や腎臓などの不調、薬の副作用などが原因で起こると考えられています。

また、歯ぎしりや食いしばりも舌のギザギザの原因となっていることがあります。歯ぎしりや食いしばりは歯が欠けてしまったり、顎関節症などのトラブル引き起こす可能性があります。

2、色
舌の色を確認してみましょう。表面は白いですか?それとも赤いでしょうか?

舌の表面が白い場合は、口腔カンジダ症などの感染症の可能性、日頃のストレスや疲労による免疫の低下、胃の疲れなどを表している場合があります。

舌が赤い場合、体に熱が篭って水分が足りていない可能性があります。原因は、アルコールやカロリーの高い食事、刺激の強い食事、舌炎や溶連菌といった感染症などが挙げられます。

3、舌苔の状態
舌苔(ぜったい)とは、舌の表面についている白い苔状のものです。皮膚の垢のようなもので、食べカスや粘膜の角質が付着して白く見えています。
この舌苔が舌の表面に薄くついている状態は正常なのですが、厚い場合はお口の中の衛生状態が悪いことを表しています。口臭や歯周病などの原因になるので、歯磨きの仕方や生活習慣の改善が必要になります。

4、舌の裏側の血管
舌の裏側に静脈があり「舌下静脈」と呼ばれていて健康状態を判断する目安になります。青く見える状態でしたら正常です。静脈が黒く浮き出ている場合は、血行が悪くなっているサインです。血液がドロドロになっている可能性があり、高血糖や脂質異常症、脳卒中などのリスクがあります。

1〜4までに当てはまる項目はあったでしょうか?毎日の歯磨きの時にチェックしてみてください。もし、気になることがあれば、病院を受診したり、生活習慣を見直したりして改善されることをおすすめします。

特に危険な舌の状態とは?

もし、今からお伝えするような舌になっている場合は、体がとても危険な状態になっている可能性があります。気がついたら早期の病院受診をおすすめします。

1、舌が黒い
食事や喫煙、抗生剤の副作用などにより、細菌や薬液で舌の表面が着色されて舌が黒くなることがあります。口臭がきつくなったり、味覚障害が起こったりする場合や胃潰瘍・糖尿病・黒色腫・舌がんなどが潜んでいる可能性もあります。もし舌が黒くなっているのであれば、口腔外科を受診したほうがいいでしょう。

2、まっすぐ舌が出せない
舌をまっすぐ前に出せない場合は、筋肉を正常に動かすことができておらず、神経に問題があったり、血管が詰まって起こる心筋梗塞や脳卒中だったりが疑われます。右や左に偏ってしまうようなら、一度脳神経外科を受診をすることをおすすめします。

3、舌の裏の血管がボコボコしている
舌の裏側の血管の色が紫や青黒くなっている場合、血液がドロドロで流れが悪くなり、詰まりやすい状態になっている可能性が高いです。そのままにしてしまうと、やがて血圧が高くなり、脳梗塞などに繋がる恐れがあります。左右の血管の太さの違いや血管の色、ボコボコしている状態になっていないか、などを確認して異常があるのであれば病院を受診して診断をしてもらいましょう。

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舌が白くなるのは口内炎だけではありません

舌に白いものができていて、痛みを感じる時、みなさんがまず疑うのは「口内炎」ではないでしょうか?痛みがひどいようなら歯科を受診するかもしれませんが、特に問題がなければ口内炎の薬などを塗って終わることがほとんどだと思います。

しかし、口内炎以外にも舌に白いものができる場合があります。「白板症」という病気です。白板症は口内炎によく似ていて粘膜が白くなるのですが、悪性化する確率が高く、舌がんの原因の代表的なものとされています。

そのため、舌に白いものができた場合は、口内炎と思って放置するのではなく、経過をよく観察して症状が引かない場合は一度受診してみましょう。

検診についてはこちらもご覧ください

舌の痛みや異常を感じたら早めに歯科を受診しましょう

舌に関する問題がある場合、いったいどの病院で診てもらえば良いのか分からない、と悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。実は、舌も含めてお口の中のことであれば、歯科や口腔外科を受診していただくことで判断することができます。

舌に痛みや異常を感じたら、まずその原因を特定しなければなりません。どんな症状でも気になることがあれば、まずはかかりつけの歯科や口腔外科にご相談ください。

お口の中の環境は生活習慣の変化や加齢などによって変わっていきます。
たとえ、いまは特に異常は感じられていないとしても、病気は早期発見が何より大切です。
これからは歯磨きの時に舌の状態も確認することを習慣づけてみてはいかがでしょうか。

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