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歯ブラシの消毒は必要?細菌を増やさない正しい保管方法を歯科医が解説

公開日:

監修:歯科医師 安藤壮吾



毎日のお口のケアに欠かせない歯ブラシですが、「歯ブラシの消毒」や「保管方法」まで意識している方はほとんどいないのではないでしょうか。
歯をきれいにするための道具が、不衛生な状態になってしまっていては本末転倒です。

この記事では、歯科の専門的な視点から、
・歯ブラシの汚れの実態
・消毒は本当に必要なのか
・毎日できる清潔な保管方法
について、わかりやすく解説します。


歯ブラシはどれくらい汚れているのか?

一見清潔そうに見えても、実は歯ブラシには目に見えない細菌が付着しやすいです。

歯ブラシには多くの細菌が付着している

使用後の歯ブラシには、数千万〜1億個以上の細菌が付着しているとされています。
お口の中にはもともと多くの細菌が存在し、歯垢(プラーク)1mgの中には数億もの細菌が含まれています。
歯ブラシは、その歯垢を落とす役割を担っているので、歯ブラシに細菌が移ってしまうのは避けられません。
つまり、使い終わった歯ブラシは「何もしなければ汚れたまま」になりやすい道具ということです。

歯ブラシは正しく保管しないと細菌増殖の原因に

使用後の歯ブラシを、

  • 濡れたまま乾かさずに放置している
  • キャップをして密閉してしまう
  • 常時通気性の悪い場所で保管している

上記のような方法で管理していると、歯ブラシに付着した細菌が増えやすくなります。多くの細菌は湿った環境を好むため、毛先に水分が残った状態が続くと、短時間でも菌の数が増えてしまう可能性があります。

また、不衛生な歯ブラシを使い続けると、虫歯や歯周病のリスクを高める可能性もあるため、歯ブラシを清潔に保管することはとても重要です。

歯ブラシの消毒は必要?やりすぎは逆効果

歯ブラシに細菌が付着しているのであれば消毒すればよいのでは?と考える人もいるでしょう。しかし、歯ブラシの消毒には注意が必要です。間違った消毒方法をしてしまうと、歯ブラシが使えなくなったり、歯や歯茎を傷つけてしまったりするリスクがあります。

やってはいけない歯ブラシの消毒方法

◆熱湯や電子レンジでの消毒
多くの歯ブラシは高温に弱いので、毛先が変形・劣化し、歯垢を落とす力が低下します。また、毛先が変形していると歯茎を傷つける原因にもなります。

◆塩素系漂白剤や強い薬剤
歯ブラシの素材を傷めるだけでなく、歯ブラシに残留した薬剤を体内に取り込んでしまう危険もあります。安全面でも決してお勧めできません。

◆アルコール消毒
アルコールは、揮発性が高く十分除菌ができる前に蒸発してしまったり、歯ブラシの素材を劣化させたりすることがあります。

歯ブラシを消毒したい場合

歯ブラシが汚れていると知ってしまうと、どうしても除菌・消毒したいと思う人もいるでしょう。その場合は、次のような方法が現実的です。

◎うがい薬を薄めた水に浸ける
うがい薬やマウスウオッシュを薄めた水に浸け置きすることで、細菌数を減らす効果が期待できます。

◎UV除菌器を使用する
UVライトや送風機能のある歯ブラシ専用の除菌機器を使えば、手間をかけずに除菌することができます。

しかし、費用や手間がかかることは事実です。いつも消毒や除菌ができれば理想的ではありますが、毎日のことを考えると「正しい洗浄と乾燥」をして管理することのほうが現実的で重要です。

歯ブラシを清潔に保管する正しい方法

特別な道具がなくても、次の習慣を守るだけで歯ブラシは清潔に保つことができます。正しい方法を知って、毎日実践していくことが大切です。

毎日できる基本のお手入れ

1、使用後は流水でしっかり洗う
歯ブラシの毛の根元に歯磨き粉や汚れが残らないよう、指で軽くこすったり、揉み込みながらしっかり洗いましょう。

2、水気を切ってしっかり乾燥させる
乾燥は、歯ブラシを清潔に保つうえで最も大切なポイントです。洗った後はしっかり水を切りましょう。

3、風通しの良い場所で立てて保管する
歯ブラシを乾燥させるため、風通しが良く、湿気の少ない場所で保管をしましょう。
また、コップやスタンドに複数の歯ブラシを立てて保管する場合は、残った細菌が移るリスクがあるため、歯ブラシ同士が触れないように注意しましょう。

歯ブラシキャップは使わない方がいい?

歯ブラシにキャップをすると、湿気が籠って細菌が増えやすくなります。そのため、自宅ではキャップをしないほうが衛生的です。歯ブラシキャップを使用する場合は外出時だけにして、自宅に戻ったらすぐに外すようにしましょう。

歯ブラシは消毒より「定期交換」が大切

残念ながら、どんなに丁寧に洗っても、歯ブラシの細菌を完全にゼロにすることはできません。
また、毛先が開いてしまった歯ブラシは汚れが落ちにくく、歯ぐきを傷つける原因にもなります。

そのため、歯ブラシは定期的に交換することが大切です。
試用期間の目安は1ヶ月で、綺麗に見えても時期が来たら交換するようにしましょう。

また、使用して1ヶ月以内の歯ブラシでも、毛先が広がったら洗浄効果が落ちてしまうため交換することをお勧めいたします。

大切なのは「消毒」よりも「毎日の洗浄と乾燥」

歯ブラシを清潔に保つうえで大切なポイントは、

  • 消毒する場合は正しい方法で
  • 歯ブラシは使用後にきれいに洗う
  • しっかり乾燥させて保管する
  • 定期的に交換する(1ヶ月ごと)

この4点です。
歯ブラシの消毒に神経質になりすぎる必要はありません。毎日の正しいお手入れと清潔な保管が、お口の健康を守る一番の近道です。

当院では、歯科衛生士が歯磨き指導とともに歯ブラシの使い方や保管方法についてもご説明させていただいています。あなたに合った歯ブラシのご提案もさせていただいていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。

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