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顎関節症にはマウスピースが効果的?適切な使用方法と注意点

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監修:歯科医師 安藤壮吾



顎関節症は噛み合わせの問題や無意識の歯ぎしり、食いしばりによって引き起こされることがあり、症状が重いと日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。
痛みや違和感を軽減するための治療法の一つとしてマウスピースの使用がありますが、本当に効果があるのでしょうか?また、マウスピースを使う際にはどのような点に注意すべきなのでしょうか?
今回は、顎関節症対策に用いるマウスピースについて詳しくお伝えしていきます。


マウスピースを使えば顎関節症の症状を改善できる?

顎関節症の症状として、口を開閉する際に「カクカク」と音がする、痛みを感じるなどがあります。
このような症状は、強い力が顎にかかりすぎていることが原因で起きていて、日常生活にも悪影響を及ぼすことがあります。そんな時、マウスピースを使用することで、顎関節やその周辺の筋肉への負担を軽減することができます。
ただし、マウスピースを使用したからといって、顎関節症が完全に改善されるわけではありません。この治療法は、あくまで症状を緩和するためのものであると覚えておくことが重要です。

顎関節の症状についてはこちらもご覧ください

マウスピースの種類と効果について

顎関節症の治療においてマウスピースは非常に有効な手段の一つですが、重視する効果によって種類が異なります。症状や重症度、治療の目的に合ったマウスピースを選択しましょう。

ナイトガード

ナイトガードは就寝時に使用するマウスピースで、無意識に行われる歯ぎしりや食いしばりによる力を効果的に分散させる役割を担います。これにより、歯の摩耗や割れなどを防ぐことができるのです。使用中に歯ぎしりや食いしばりが発生しても、歯自体にはダメージが及ばず、代わりにナイトガード自体が傷を受けることで歯を保護します。

ナイトガードは耐久性のある強化プラスチックで作られ、患者の症状に応じてソフトタイプとハードタイプのどちらかを歯科医師が判断します。
ソフトタイプは柔軟性があり、初めてナイトガードを使用する人や軽度の歯ぎしりの方に適しています。
一方、ハードタイプはより耐久性が高く、重度の歯ぎしりや食いしばりに対して優れた保護をすることができます。

スプリント

スプリントは、顎関節症の治療に特化したマウスピースであり、顎関節と周辺の筋肉にかかる負担を軽減することを目的として使用するものです。この装置は顎への力を適切に分散させ、筋肉の緊張や顎関節の不快感を防ぎながら、顎の機能を改善します。

ナイトガードとスプリントは見た目では区別がつきにくいかもしれませんが、それぞれが担う役割と目的は大きく異なります。ご自身の顎関節症がどのような原因から生じているのかを診断し、症状にあった装置を作成することが大切です。

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マウスピースの適切な使用方法と気をつけるべきポイント

マウスピースの正しい使用と適切なお手入れは、その効果を最大限に発揮させるために非常に重要です。誤った使用方法や不十分なケアは、症状を悪化させたり口内環境に悪影響を与えたりする可能性があります。目的通りの効果を得るために、以下の点に注意してマウスピースを使用しましょう。

マウスピースの使用方法

マウスピースを使用する際は、適切に着脱して清潔に保つことが非常に重要です。

マウスピースを装着してもフィットせずに浮いている状態だと、マウスピースが変形したり破損したりするリスクがありますので、装着した時にはきちんとフィットしているか確認しましょう。

さらに、長時間マウスピースを口内に装着していると細菌が繁殖しやすくなります。これが原因で虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があるため、使用後は毎回、水道水で丁寧に洗浄し、しっかり乾かしてから専用のケースに入れて保管するようにしましょう。

ご自分に合ったマウスピースを使用しましょう

マウスピースの使用において最も重要なのは、自分の口内状態に合った適切なタイプを選ぶことです。
市販のマウスピースは手軽に入手できるため魅力的ですが、これらの既製品は一般的な歯型を基に作られていて必ずしもあなたの口内にフィットするわけではありません。無理に使用すると、かえって顎や歯に負担をかけ、症状を悪化させる可能性があります。
このようなリスクを避けるためには、歯科医院でご自分の歯型に合ったマウスピースを作ることが推奨されます。

マウスピースが気になったら、まずは歯科医院を受診

一時的に市販のマウスピースの使用を検討することも一つの選択肢ですが、ご自身の口に合っていないものを使用すると、かえって症状が悪化してしまうかもしれません。症状の原因を特定し、それに合ったマウスピースを作成していくことが大切です。
もし、顎関節でお悩みなら、まずは歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか。


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