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歯ブラシの洗い方を間違えると雑菌だらけに!正しい洗い方と保管方法とは

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監修:歯科医師 安藤壮吾



歯磨き後に使用した歯ブラシをどのように洗浄・保管されていますか?毎日のオーラルケアに欠かせない歯ブラシですが、その衛生管理については不十分な状態になりやすいです。もし、毎日使用する歯ブラシが雑菌だらけだったら、気持ちのいいものではありませんよね。
今回は、歯ブラシを清潔に保ち、安心して歯ブラシを使っていただける保管方法やお手入れ方法について詳しくお伝えしていきます。


歯ブラシに付着する雑菌はこんなにいっぱい!

使用した歯ブラシを軽く水洗いしながら1ヶ月程使い続けると、約1億個もの雑菌が付着することがわかっています。つまり、そのままの歯ブラシで再び歯磨きをすると、歯ブラシに付着した雑菌が口の中に入ってしまうことに繋がります。
体が元気な時はいいですが、体の免疫力が下がっている時には、細菌感染により歯茎の炎症がひき起こされることも考えられます。お口の健康を守るためにも、正しいお手入れ方法や保管方法を行いながら歯ブラシを使用していただくことが大切です。
本項では、使用後の歯ブラシにおいて気をつけていただきたいことをお伝えします。

雑菌を増やすことになる今すぐやめたいパターン

日常的に行ってしまいがちな誤った歯ブラシの保管方法について、いくつかの例を挙げてみましょう。

  • サッと水で洗い流すだけ
  • 洗った後は乾かさない
  • 濡れたままキャップやケースに保管する
  • 他の人の歯ブラシが接触する状態で保管している
  • 同じ歯ブラシを長期間使用している
  • ブラシ部分を下にしてコップに立てて保管している

ご自身の歯ブラシの保管方法で、これらの行為が1つでも当てはまる場合は、雑菌が増殖しやすくなっている可能性があります。

不衛生な歯ブラシがもたらすデメリット

歯ブラシの役割は、口内の汚れを取り除くことです。しかし、雑菌が付着した歯ブラシでお口を磨けば、逆に口内に雑菌を入れてしまうことになります。
つまり、歯磨きをしているにもかかわらず、虫歯や歯周病のリスクを高めることになってしまうのです。そのため、正しい洗浄方法と保管方法を行って、歯ブラシに雑菌がつかないよう衛生的に保つことが重要です。

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歯周病について詳しくはこちらをご覧ください

歯ブラシの正しい洗浄方法

使用後の歯ブラシは、どのように洗浄すれば衛生的に保てるのでしょうか?ここでは、簡単で効果的な歯ブラシの洗浄方法をご紹介します。ぜひご参考にしてください。

しっかりすすぎしっかり洗う

歯磨き後の歯ブラシには、プラークや食べ残し、その他多くの細菌が付着しているため、できる限りそれらの汚れを洗い流すことが大切です。
歯ブラシの洗浄時には、まず流水下で歯ブラシをしっかりと洗い、付着物を取り除きます。他にも、水を入れたコップの中で歯ブラシを振り洗いする方法もあります。
コップを使用する場合は、最後に流水でしっかりとすすいで残った汚れを洗い流しましょう。

ブラシの根っこをよく揉むようにして洗う

歯ブラシの植毛部分の根元には特に毛が密集しているので、流水だけでは十分に汚れを落とすことが難しいです。この部分の洗浄は、指でブラシの毛を軽くもみ洗いする方法が効果的です。指でやさしく揉みながら洗うことで、隠れた汚れや細菌をより効率的に除去することができます。

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3つのお手入れポイント

正しく洗浄した歯ブラシでも、保管方法が間違っていると細菌が繁殖しやすくなります。そのため、正しい方法で保管することが重要です。

歯みがき後はしっかり乾燥させる

洗浄後の歯ブラシを、ただコップに立てて保管しているだけだと、歯ブラシが湿ったままになり、その湿気で雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、歯ブラシをなるべく乾燥させる必要があります。

まずは、洗浄後の歯ブラシについている水分を清潔なタオルやティッシュで丁寧に拭き取り、その後で風通しの良い場所に立てて保管すると歯ブラシが乾きやすくなります。このように、歯ブラシを保管していただくと湿気から歯ブラシを守ることができるので、雑菌の繁殖を防ぐことができます。

旅行時など、使用後に歯ブラシケースで保管する場合も雑菌は増えやすいです。その場合は、できるだけ歯ブラシから水分を拭き取り、ケースに入れる前になるべく乾燥させることが大切です。そうすることで、ケース内の湿気を少なくでき、細菌の繁殖リスクを抑えることができます。

歯ブラシは1本ずつ保管

家庭内で複数の歯ブラシを同じ容器に立てて保管していると、ブラシ部分が互いに接触することで雑菌が他の歯ブラシに移動するリスクがあります。
また、この保管方法では風通しが悪く、歯ブラシが乾燥しにくい原因にもなります。歯ブラシ同士が接触しないように、別々の容器で保管するか、スタンドを使って保管すると良いです。
さらに、歯ブラシを保管する容器やスタンドも定期的に洗浄すると、より清潔を保ちやすいです。

歯ブラシを交換するタイミングは1ヶ月

歯ブラシを清潔に保つためには、定期的に交換することも大切です。外見上は問題がなくても、1ヶ月毎を目安に新しい歯ブラシと交換することを推奨しています。

どれだけ丁寧に洗浄し、正しく保管していても、歯ブラシには雑菌が繁殖し、時間が経つにつれて不衛生な状態になっていきます。汚れた歯ブラシを使用すると、口内をきれいにするどころか、かえって菌を広げる原因にもなりかねません。

また、長期間同じ歯ブラシを使用し続けると、清掃効果が低下します。特に毛先が開いた歯ブラシは、汚れを除去しにくくなったり、歯茎を傷つける原因にもなることがあります。そのため、毛先の開いた歯ブラシは、使用し始めて1ヶ月経っていなくても早めに交換しましょう。

まとめ

歯磨き後は歯ブラシを水でサッと洗い流して、コップに立てて保管している方が多いです。しかし、そのような保管方法では、歯ブラシに付着した雑菌が繁殖しやすくなり、再度歯ブラシを使う時に雑菌を口の中に入れてしまうことにもなりかねません。
正しいお手入れと保管方法を行うことで、歯ブラシを清潔に保ち、口内環境を守ることができます。
一度、ご自身の歯ブラシのお手入れ方法を見直してみてはいかがでしょうか?

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