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寝起きの時に歯が痛い…考えられる原因と対処法を解説します

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監修:歯科医師 安藤壮吾



「朝起きたとき、なんだか歯がズキズキする…」
「寝る前は何ともなかったのに、朝になると顎に違和感がある…」
そんな経験はありませんか?前夜までは何ともなかったのに、朝になると歯や顎に鈍い痛みを感じるという場合、いくつかの原因が考えられます。そしてこの症状を放置していると、さらに痛みが悪化したり大きなトラブルにつながってしまうことも。
今回は「寝起きの時の歯の痛み」に注目し、その原因と対処法について詳しく解説していきます。


朝に歯が痛くなる原因とは?

寝起きに歯や顎に痛みを感じる場合、以下のような原因が考えられます。

  1. 歯ぎしり・食いしばり
  2. 歯周病
  3. 虫歯の悪化
  4. 副鼻腔炎
  5. 顎関節の異常
  6. 就寝中の姿勢

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

1. 歯ぎしり・食いしばり

実は睡眠中に無意識に歯ぎしりや食いしばりをしている方は多く存在します。歯ぎしりや食いしばりによって歯や顎に非常に強い力がかかり、朝起きたときに痛みを感じることがあります。特に奥歯や顎関節まわりに違和感がある場合は、要注意です。

<リスク>
歯ぎしりや食いしばりを放置していると、歯がすり減ったり、歯が欠けたり、顎関節症に発展する恐れがあります。

<対処法>
歯科でマウスピースを作成して使用することがおすすめです。マウスピースによって歯ぎしりや食いしばりの圧力を軽減し歯や顎への負担をやわらげます。また、歯ぎしりや食いしばりはストレスが原因と考えられています。適度なストレス解消や生活習慣の見直しなども検討してみると良いでしょう。

2. 歯周病

歯周病による歯ぐきの炎症が歯や歯ぐきの痛みを引き起こしていることがあります。歯周病は悪化すると歯茎に膿が溜まり、歯茎の腫れ・出血なども引き起こし痛みの原因となります。

<リスク>
歯周病は歯を支えている「歯槽骨」を溶かしてしまう感染症です。重症化すると歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

<対処法>
歯科医院での歯石除去や正しいブラッシング指導が必要です。自宅で行う歯磨きだけでは歯石を完全に除去することはできないので、定期的に歯科医院に通院しましょう。

3. 虫歯の悪化

初期の虫歯は自覚症状がないことも多いですが、進行すると神経に達し、寝ている間の温度変化や圧力によって痛みを感じることがあります。

<リスク>
虫歯が悪化して神経にまで及ぶと、根管治療が必要になり、治療期間も長くなります。

<対処法>
定期的な歯科検診で虫歯の早期発見・早期治療が大切です。朝の歯の痛みや違和感が気になる場合は、すぐに受診されることをおすすめします。

4. 副鼻腔炎

風邪やアレルギー、慢性的な鼻炎などの症状によって、副鼻腔に炎症が起きると、上顎にある奥歯に痛みや違和感が出ることがあります。これは歯自体には問題がないのですが、寝ている間に副鼻腔に溜まった鼻水や膿が神経を圧迫することで、副鼻腔に近い奥歯に症状を感じるようになります。

<リスク>
副鼻腔炎は放置していると、症状が慢性化し、歯の治療では改善しない痛みが続くことになります。

<対処法>
歯科と耳鼻科の両方で診断を受けるのが理想です。歯科で検査やレントゲンで原因が見つからない場合は副鼻腔炎が原因であることが考えられますので耳鼻科への受診をおすすめします。

5. 顎関節の異常

顎の関節がスムーズに動かない、あるいはズレていると、朝起きたときに痛みを感じたり、口が開けにくくなったりすることがあります。原因は噛み合わせの悪さ、筋肉の緊張、精神的なストレス、姿勢の悪さ、頬杖などの癖など多岐にわたります。

<リスク>
顎関節のトラブルは慢性的な頭痛や肩こり、不眠など全身症状を引き起こすこともあります。

<対処法>
歯科で噛み合わせの検査を受け、必要に応じてマウスピース治療を行います。姿勢の改善やストレス対策も並行して行うと良いでしょう。

6. 就寝中の姿勢

寝ている時の姿勢が原因で歯が痛いと感じる場合があります。うつ伏せや横向きで片側の歯や顎にずっと圧力がかかるような姿勢で長時間寝ていると、顎関節や咬筋(噛むための筋肉)にストレスがかかり歯が痛みを感じることがあります。

<リスク>
うつ伏せや横向きで寝ていると顎関節症の悪化を招く可能性があります。

<対処法>
仰向けで寝る習慣を身につける必要があります。また首や肩などに負担がかからない枕を選んだり、就寝前に首や顎のストレッチやマッサージをしてみるのも良いでしょう。

朝の歯の痛みを軽視しないでください!

朝の歯の痛みは、忙しい日常生活の中で見逃しがちです。しかし、実は身体からの重要なサインであることも少なくありません。「そのうち治るだろう」「痛みがおさまったからもう大丈夫」と思って放置すると、後々大きなトラブルに発展する恐れがあります。
大切なのは、「早期発見・早期対処」です。痛みが数日続く場合や痛みが一時的であった場合でも、繰り返し起こるようなら歯科を受診しましょう。

気になる方は当院へご相談を

朝起きたときに歯が痛いと感じたのであれば、それは身体が発する大切なサインかもしれません。虫歯や歯周病だけでなく、睡眠中の歯ぎしりや食いしばり、顎関節の問題など原因はさまざまです。歯科で早期発見・早期対応をすることが何より重要です。副鼻腔炎も歯科のレントゲンでも確認することができます。
放置していると症状が悪化して、治療が複雑になり長期間におよぶリスクも高まります。少しでも気になることがあれば、それが歯科医院を受診するタイミングです。

気になることがあればお気軽に当院にお問い合わせください。

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