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銀歯の下で進行する虫歯「二次虫歯」とは?原因と予防策を徹底解説

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監修:歯科医師 安藤壮吾



「昔治療した銀歯が急に痛み出した」「銀歯が取れたら中が真っ黒だった」という経験はありませんか?実は、銀歯の下に虫歯ができることは珍しくなく、「二次虫歯(二次カリエス)」と呼ばれています。

自覚症状が出にくい一方で、放置すると歯を失うリスクもある恐ろしい口内トラブルです。

今回は、銀歯の下で虫歯ができる仕組みや、早期発見・予防のポイントをわかりやすく解説します。


銀歯の下に虫歯ができるのはなぜ?3つの主な原因

歯科治療で被せ物や詰め物をすればもう安心だと思われがちですが、実はそうではありません。治療前と同様に、その歯も虫歯になるリスクがあります。
なぜ銀歯の下に虫歯が再発してしまうのか、その具体的な理由を3つの視点からお話ししていきます。

1. 接着剤の劣化

銀歯は、歯科用セメント(接着剤)を用いて歯に固定します。しかし、銀歯とご自身の歯の間には、目に見えないほどのわずかな隙間が存在し、そこから水分に晒されることで、接着剤は年月とともに少しずつ溶け出したり剥がれたりします。そうして接着剤が劣化し、隙間から虫歯菌が侵入して、内部で虫歯が広がるのです。

2. 銀歯そのものの酸化と変形

銀歯は金属であるため、お口の中という過酷な環境(酸性度や温度の変化)に晒され続けることで、徐々に酸化や腐食を起こします。

また、長年の食事や食いしばりによる圧力で、金属がわずかに変形して適合が悪くなることも、二次虫歯を引き起こす大きな要因です。

一般的に、銀歯の寿命は5年〜7年程度と言われています。

3. 汚れが溜まりやすい「段差」の存在

どれほど精密に作られた銀歯でも、歯と金属の間には、肉眼ではわからないほどのわずかな段差が生じます。この段差は、細菌(プラーク)にとって絶好の隠れ家です。歯ブラシの毛先が届きにくく、ケアが不十分だと、銀歯の縁から虫歯が進行してしまいます。

銀歯の下の虫歯(二次虫歯)が「怖い」と言われる理由

二次虫歯は、通常の虫歯よりも厄介な性質を持っています。一度治療した歯をさらに削ることになるため、歯の寿命に直結するからです。
なぜ二次虫歯が歯科医師から警戒されるのか、そのリスクの高さについて詳しく見ていきましょう。

痛みが出にくく発見が遅れやすい

銀歯の下で虫歯が進行しても、外側からは金属に覆われているため、見た目ではわかりません。

また、一度神経の処置(根幹治療)を行なった歯に銀歯を被せている場合、虫歯がどれほど深く進行しても痛みを感じることがなく、「気づいた時には手遅れ」というケースが非常に多いです。

内部で広範囲に広がりやすい

銀歯の下の象牙質は、エナメル質よりも柔らかいため、一度菌が侵入すると一気に広がります。外側からは小さな隙間に見えても、銀歯を外してみると内部が溶けて大きな空洞になっていた、ということも珍しくありません。

抜歯になるリスクが高い

虫歯の治療では、ご自身の歯の虫歯菌に侵されている部分を大きく削らなければいけません。二次虫歯の場合も同様です。何度も繰り返すと、残っているご自身の歯の分量は徐々に少なくなっていきます。そうして、被せ物を支えるための土台としての強度が保てなくなると、最終的には「抜歯」を選択せざるを得なくなります。

自分でもチェックできる?二次虫歯のサイン

銀歯の下の虫歯には、日常生活の中でいくつか注意すべきサインがあります。
日頃のセルフチェックで少しでも違和感があれば、早めに歯科医院を受診することが大切です。
以下の項目に心当たりがないか確認してみましょう。

1. 冷たいものや熱いものがしみる

神経が残っている歯の場合、銀歯の下で虫歯が広がって神経に近づくと、温度刺激に対して敏感に反応するようになります。一瞬キーンとするような痛みや、じわじわとした違和感がある場合は、内部で虫歯が進んでいる可能性が高いと考えられます。

2. 噛むと痛みや違和感がある

「普段は何ともないけれど、硬いものを噛んだ時だけ痛む」という症状も二次虫歯のサインです。
虫歯が歯の根元まで進行して炎症が広がっていたり、銀歯が中で浮いていて力が偏ってかかっていたりする場合に起こります。

3. 銀歯がぐらつく・浮いている感じがする

銀歯を指や舌で触った時に、わずかに揺れるような感覚や浮いている感覚がある場合は、銀歯を固定している接着剤の力が弱まっている可能性が高いです。そのまま放置すると、銀歯が脱落するだけでなく、隙間から大量の細菌が入り込みます。

4. 銀歯の周りが黒ずんで見える

銀歯と歯の境界線が黒っぽくなっている場合、金属の成分が溶け出しているだけではなく、中で虫歯が進行しているかもしれません。特に、歯茎が下がって銀歯の根元が見えてきた時は非常に危険な状態です。

5. 食べ物が詰まりやすくなった

「以前は気にならなかったのに、最近特定の銀歯の周りに食べ物が詰まる」という場合は、銀歯と隣の歯との間に隙間ができている可能性があります。銀歯の変形や、銀歯を支える歯そのものが虫歯で欠けているためかもしれません。
接着剤の劣化も原因として挙げられます。

二次虫歯を防ぐための「3つの予防策」

銀歯を入れた後、その歯を一生守り続けるためには丁寧なケアが必要です。
「また虫歯になったら削ればいい」という考えは捨て、以下の予防策を徹底して、銀歯の寿命を延ばしましょう。

1. 徹底したプラークコントロール

歯ブラシだけでは、銀歯の隙間に潜む汚れを落としきれません。デンタルフロスや歯間ブラシの使用は必須です。
特に、銀歯の「縁(ふち)」の部分を意識して掃除することで、細菌の侵入を最小限に抑えることができます。

2. 定期検診でのクリーニングとチェック

二次虫歯の発見には、レントゲン撮影が欠かせません。しかし、金属はX線を通さないため、銀歯の下の虫歯がある程度の大きさにならないとわからない場合もあります。
そのため、定期的なチェックが非常に重要です。

歯科医院での定期検診では、歯科医師がマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)やレントゲンを用いて、銀歯の状態を厳密にチェックします。そうして経過を追うことによって、治療が必要になった場合にすぐ対応することができます。

また、高圧洗浄や専用の器具を用いたプロフェッショナルケアで、自分では落とせない汚れを除去することが二次虫歯予防の近道です。

3. セラミック治療を検討する

自由診療にはなりますが、「セラミック」で作られた詰め物や被せ物を選択することも有効な手段です。
厚生労働省の資料等でも示唆される通り、セラミックは金属に比べて汚れ(プラーク)が付着しにくく、歯との接着性も非常に高いため、二次虫歯の発生率が格段に低いという特徴があります。

もし銀歯の下が虫歯になってしまったら?

もし二次虫歯が見つかった場合、迅速な対応が求められます。放置する期間が長ければ長いほど、治療の選択肢は狭まっていきます。
一般的な治療の流れと、その後のステップについて解説します。

古い銀歯を外して感染部位を除去する

まず、古い銀歯を取り外します。そして、虫歯に感染している歯質を徹底的に除去します。この際、健康な歯をできるだけ残すために「う蝕検知液(虫歯を染める薬)」などを使用して慎重に処置が行われます。

土台の補強と新しい被せ物の作製

虫歯を取り切ったら、歯の形を整えて新しい詰め物を作製します。神経の処置をした歯の場合は、土台で補強して被せ物を作ります。再発リスクを下げるためには、適合精度の高い素材選びが重要です。

銀歯に潜むリスクを理解して、適切なケアを

銀歯を入れた歯は、何も治療していない天然の歯よりも繊細なケアが必要であることを忘れてはいけません。
銀歯の下の虫歯は「見えない敵」ですが、日々の丁寧なセルフケアとプロによる定期検診を組み合わせることで、十分に防ぐことができます。

もし今、銀歯に少しでも違和感があるのなら、早めに歯科医院を受診することをお勧めいたします。
また、症状が無くても、いつ治療したものかわからない銀歯がお口の中にある場合は、問題が起きていないか状態を確認してみましょう。

当院では、無料カウンセリングを受け付けております。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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