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もう後悔しない!総入れ歯で失敗しないための選び方と対策ガイド

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監修:歯科医師 安藤壮吾



「総入れ歯にしようと思っているけど、本当に大丈夫だろうか?」
歯をすべて失った時、多くの方が選択肢として検討するのが「総入れ歯」です。しかし、実際に治療を受けた方の中から「思っていたのと違った」「生活が不便になった」といった後悔の声が上がることも少なくありません。
この記事では、総入れ歯にしたことで後悔をしないために、事前に知っておくべきポイントをわかりやすく解説していきます。


総入れ歯の基本知識

総入れ歯とは、上顎・下顎いずれか、または両方の歯をすべて失った場合に使用する取り外し式の義歯です。人工歯と床(しょう)と呼ばれる歯ぐきに相当する部分があり、唾液の吸着力などを利用して粘膜にフィットさせる構造になっています。
保険診療でも作製可能なので、経済的負担を抑えられることはメリットと言えるでしょう。自費診療で作製するものもありますが、こちらはより快適性や審美性、機能性を重視した高性能な入れ歯で、費用は高くなります。

よくある「総入れ歯の後悔」とは?

総入れ歯で後悔する人の多くが、治療前の情報不足や準備がないまま治療を受けており、治療後に以下のような問題を感じています。

1、噛めない・ずれる・外れる
総入れ歯になると、噛む力は天然歯の2〜3割程度になると言われています。特に下顎の入れ歯は動きやすく、「硬いものが噛めない」「会話中に外れそうになる」といった不安を抱える人もいます。

2、異物感が強い
総入れ歯は口全体を覆う構造上、異物感や吐き気が伴うケースもあります。慣れるまでに数週間〜数か月を要し、その間はストレスを感じる方が多くいらっしゃいます。

3、顔つきが変わる
入れ歯を使い続けると、顎の骨が吸収されていきます。これは、噛む刺激が骨に伝わらなくなるために起こる自然な変化なのです。しかし、その結果、顎が細くなったり頬がこけたりしてくるために、見た目が老けた印象になることがあります。

4、見た目に満足できない
保険診療の入れ歯はレジンという歯科治療用のプラスチック素材で作られ、色味や形によって人工物であることがわかってしまうところがあります。また、部分入れ歯の場合、金属のバネが目立ちやすく、見た目に悩む方がいらっしゃいます。

5、お手入れが大変
入れ歯は毎日取り外して洗浄する必要があり、寝るときには外して保管しなければいけない場合もあります。それを手間に感じて後悔されるケースも少なくありません。

後悔しない総入れ歯選びのコツ

信頼できる歯科医院を選ぶ

最も重要なのは、入れ歯の実績が豊富な歯科医師を選ぶことです。丁寧なカウンセリングを行い、患者の口腔内の状態やライフスタイルに合わせた提案をしてくれる歯科医院が理想です。

保険と自費、それぞれの特徴を理解する

<保険診療>
〇費用:安い(3割負担)
〇素材:レジン(プラスチック)
〇見た目:人工的になりがち
〇耐久性:約3~5年

<自費診療>
〇費用:高額(全額自己負担)
〇素材:金属床、シリコン、セラミックなど
〇見た目:より自然で審美性が高い
〇耐久性:7~10年、素材によってはそれ以上使用できることもある

自費診療の入れ歯だと、薄くて違和感が少ない金属床義歯や、目立ちにくいノンクラスプデンチャーなど、選択肢が広がります。

治療の流れや費用を事前に把握

情報不足による後悔を防ぐために、以下の点は必ず確認しておきましょう。

  • 治療の流れと期間
  • トータルの費用(製作費・調整費・メンテナンス費など)
  • 保証内容とトラブル時の対応
  • 定期的なメンテナンスの必要性

総入れ歯以外の選択肢も検討を

全ての歯を失ったからといって、必ずしも総入れ歯しか選べないわけではありません。以下のような選択肢も検討の価値があります。

〇インプラント
人工の歯根を骨に埋め込む方法で、見た目も機能も天然歯に最も近い治療法です。骨吸収の抑制効果もあります。外科的手術が必要で、自費診療のため治療費用は高くなります。

〇インプラントオーバーデンチャー
少数のインプラントで入れ歯を固定する方式です。取り外し式でありながら、安定性が非常に高く、総入れ歯のストレスが軽減されます。

〇レジリエンツテレスコープ義歯
残せる歯がある場合は、歯根を活かした義歯を作ることも可能です。ドイツ式入れ歯ともいわれるテレスコープ義歯は、見た目も機能性も優れ、周囲に入れ歯と気づかれにくい設計です。

総入れ歯をお考えの際は、事前の相談をしっかりと

最後に、後悔しない総入れ歯生活を送るために、押さえておきたいポイントをまとめます。

  • 毎日の正しい清掃(専用ブラシ+洗浄剤)が必要
  • 食後の取り外しとすすぎが必要
  • 寝るときは外すケースもある
  • 定期的に歯科受診でチェックと調整を行う
  • 「天然歯と全く同じではない」ことを受け入れる

総入れ歯は、日々の生活の質を取り戻すための選択肢のひとつとして大切な歯科治療です。しかし、その性質上、しっかりとした事前情報収集と適切な判断がなければ、治療後の後悔に繋がりかねません。
あなたに合った治療法を選ぶために、まずは信頼できる歯科医師とじっくり相談し、将来を見据えた納得のいく決断をしましょう。

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