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歯科医院の感染リスクの実際②

一連のマスコミの報道など、インターネットでたくさんの情報も溢れている中、患者様より沢山のお問い合わせをいただいております。

ここでは僕の分かりうる範囲での、論文ベース上の現時点での真実を少しずつアップしていければと思っています。


そもそも、日本の歯科医療において『緊急を要する治療以外の自粛を要請する』と厚生労働省から通達があった根拠はこれです。

これはアメリカ歯科医師会のガイダンスになります。

日本は基本的にはアメリカの方針を模倣することが多いのですが、アメリカの歯科医師会はCDC(アメリカ疾病予防センター)のエビデンスをもとに早急にこのガイダンスをつくりました。

実際はロックダウンを早々にして、緊急を要する歯科治療以外はするなと言われても、歯科の場合は痛みや腫れがでることが多いので、たくさんのケースが『緊急性を要している』ということになってしまいます。

延期はいいけど、いつまですればいいのか?

ほっといて現状が悪くなれば、さらに感染のリスクも高まり、治療も長引きます。

なので実際のところは治療をせざるを得ないのが、現実です。

先日の投稿でも書かせてもらったように、実際は感染予防をかなり高いレベルでやっているので、今のところは歯科医院での重大なクラスターは抑えこめているともいえます。

もちろん今後はわかりませんが。

その中で、ではどのレベルで治療を行えばリスクが低くなるのか。

このガイダンスを紐解いてみましょう。


これが日本語に訳して一部抜粋したものです。

エアロゾルがでる治療をおこなわなければならない場合の装備について書かれています。

マスクをして、アイガードをして滅菌消毒をしてと、まぁ日常でおこなっていることが書かれているわけですが、その中で大きくキーポイントとなるのが『N95マスク』という言葉です。

これを装着するかしないかで、大きく感染のリスクがかわってきます。


通常歯科で使う『サージカルマスク』ではコロナウイルスの感染は防げません。

ということが書かれています。

もちろん感染というのは、エアロゾルの場合は患者様から医療従事者に対してであり、患者様自身は自分のエアロゾルを浴びるだけなので、あまりそこは気にしなくてもいいですが、医療従事者が交叉感染するのが問題です。

勘違いしてはいけないのが、『サージカルマスクで患者様を診てはいけない』というわけではありません。

エアロゾルの発生しない処置であれば、通常のサージカルマスクでも可能です。


テレビや報道で匿名の歯科衛生士さんが
Twitterで投稿しておりましたが、マスクだけでアイガードもせずに診療を行えばリスクはそれは上がります。

正しい知識と、厳密な感染対策のもとでのみ、『緊急を要する歯科治療を行なってもリスクは高くはない』 ということです。

もちろん当院もスタッフ全員が N95マスクを着用し、アイガード、サージカルキャップは標準装備として臨床を行なっています。

過剰になるのではなく、正しい知識と情報が必要です。

『急を要する歯科治療』の線引きもハッキリしていません。

『痛くない歯は痛くなるまで放置』

『歯周病の歯もメインテナンスせずに抜けるまで放置』

新型コロナ感染症のリスクは全身疾患の有無によって跳ね上がります。

『不要不急の外出』の解釈も難しいですが、全身の健康と免疫力を下げないようにすることも非常に重要です。

1日でも早くの収束を願います。


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