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唾液の多さが気になる方へ。唾液量増加の原因と病気との関係について

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監修:歯科医師 安藤壮吾



唾液が多いなぁ、増えたなぁと感じることが、ありますか?実は、唾液には、虫歯を防ぐ・消化を助けるといった、とても大事な役割があります。今回は、唾液の分泌が増える理由や唾液に関することについて、簡単にご紹介いたします。


適正な量の唾液とは?多すぎるというトラブルもあるの?

「最近、よだれが垂れやすいけど大丈夫かな?」
「よだれの量が多い気がする」
と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

人は、1日に約1.5リットルもの唾液を分泌しています。

唾液には、口内を清潔に保ったり消化を助けたりするなど、とても大事な役割があります。
また、唾液の量は、30歳くらいが最も多いと言われています。赤ちゃんのよだれは、受け止める口が小さかったり、飲み込むことに慣れていなかったりすることが原因と言われています。

以下、唾液に関する様々なことがらを紹介いたします。

○虫歯や歯周病と唾液との関係

歯のすき間の食べかすは、長期間口の中にあることで歯垢(プラーク)へと変化します。歯垢(プラーク)はいわば細菌の塊で、虫歯の原因です。唾液には、そんな食べかすやプラークを口内から洗い流して虫歯菌から歯を守る働きがあります。

歯周病とは、簡単に言えば、細菌の感染によって引き起こされる病気です。唾液は、細菌を口内から洗い流すことができるため、歯周病を予防する役割も担っています。
つまり、唾液の分泌量が減ると、口内が乾燥して虫歯や歯周病のリスクが高まることになるのです。


○生活習慣の乱れ・ストレス等による、消化吸収能力の低下や自律神経の乱れと唾液の関係

消化吸収力が低下すると、口の中である程度食べ物を消化しようと唾液が分泌されるため唾液量が増えることがあります。

また、交感神経が活発化するストレス状態が続くと、ねばねばした唾液が分泌されて、唾液の分泌量は低下します。
逆に、副交感神経が活発化するリラックスした状態であれば、サラサラした唾液が分泌され、唾液量は増えることになります。

このように、唾液量はストレスの影響を受けることがあります。

唾液と口腔虚弱(オーラルフレイル)の関係

いくら唾液に大事な役割があっても、唾液が多すぎると生活上困ることもあるでしょう。唾液が垂れていると、周囲に不衛生な印象を与えかねません。

近年、『オーラルフレイル』という言葉を一般的に使うようになりつつあります。『フレイル』とは、虚弱(frailty)からきていて、体の衰えを意味しています。

人は加齢とともに口腔内(オーラル)の機能が低下して虚弱(フレイル)になり、最終的には要介護状態に陥ります。

唾液がうまく飲み込めないと口の中に唾液がたまり、その結果、『唾液が増えた』ように感じるようになるのです。

嚥下障害や、唾液分泌量が適正に保てないことなども、オーラルフレイルの一例と言えます。

まとめ

今回は、唾液についてご紹介しました。
あなたの唾液に関するお悩みは、もしかするとオーラルフレイルが原因かもしれません。ちょっとした疑問や気付きが病気予防につながるため、まずは、いつからどんな症状があるのか記録し、医師・歯科医師に正確に伝えることが必要です。

歯科医院では、ガムを噛み続けることで、唾液の量が適正かどうかを調べる検査方法があります。自分の唾液の分泌量に疑問がある方は、お気軽に、歯科医師に相談してみましょう。きっと、あなたのお悩み解決の一助となるはずです。

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